再始動!新しい工房からごあいさつ

こんにちは。備前焼作家、吉岡亜子です。

こちらのブログでは、すっかりご無沙汰してしまいました。

というのも、この2年ほどの間に生活環境が大きく変わり、その対応に精一杯の日々を送っていたら、あっという間に月日が経ってしまい……気づけば、こんなにも時間が経っていました。びっくりです。

しかし、
この間、制作のペースはゆっくりではありましたが、そのぶん大きな変化がありました。

公式LINEやInstagramでは少しご報告していたのですが――

この春、新しい工房が完成しました!

完成した直後の工房

今までは、借家のこぢんまりとした一室で、こつこつ作業をしていました。

ですが、結婚を機に家が変わることとなり、今後どうしていくかを考えた結果、

これからも本格的に制作を続けられるようにと、
思い切って、きちんとした工房を作ることに決めました。

元々は旦那さんのおばあちゃんのお家です。築100年以上は経っているそうで、その一室をリフォームさせてもらいました。

長年ずっと「いつか、自分の工房を持ちたい」と頭の隅に憧れはありました。

でもそれって、自分にとってはすっごく大きな話で、やりたい気持ちと恐怖心で内心決心しきれずに時間が過ぎていましたが、
周囲の方々の理解とご協力のおかげで、ついに、この度、叶いました!

わー!!!パチパチパチ👏

そして、ここまで来れたのも、いつも応援してくださる皆さまのおかげです。

何度か焼き物やめようかなあ、と思うこともありましたが、

なんだかんだで、いつも、誰かが喜んでくれたことを思い出すとやめられないんですよね。

承認欲求、というのかもしれませんが…それでもやっぱり誰かに喜ばれるのが好きです。

本当にありがとうございます。

引っ越し直後は、機材や道具の設置、棚やカーテンの準備などでバタバタしていましたが、ようやく最近、制作を再開できるようになってきました。

先日も久しぶりにロクロ作業をしましたが…

とにかく、快適!!

これまでエアコンのない部屋で、夏は汗だく、冬は凍えながら制作していたのですが、

今回はなんとエアコン完備!快適さが段違いです。

そして何より嬉しいのが、水道・流し台が工房内にあること!

これまでは、手を洗うたびにお風呂場や外まで行っていて、とても不便でした。

焼物作業において「洗い場があるかどうか」は、本当に大きな差です。

さらに――

私の母(ごくごく普通の主婦です)にお願いして、いろいろ手作りしてもらいました!

制作途中の作品を置くための乾燥棚や、電気窯を置くための専用の台、
ロクロの横にも、置くものに合わせてカスタマイズできるような棚をつけてもらったり…

どれも、使う場所や用に合わせてサイズや強度など考えて作ってくれました!!

乾燥棚。制作途中の作品を置いていきます。(ちなみにこの部屋の壁は水色にしてみました!可愛い^^誰にも見られない部屋だけど)
60㎏の重さに耐えられるように丈夫な作り!下には窯たきに必要な道具を入れられる引き出しも!

このロクロ横の棚は、サンプル作品や道具を置いて作業しやすくするために必要だったのですが、

それだけではなく、

私は作業中、好きな動画を見ながらの方がテンションが上がるので、タブレットやPCを置けるような棚が欲しかったのです!!!
そして今後は作業中の動画撮影なんかも視野に入れているので、スマホを置いたりと、とっても活躍してくれそうです!!

そんなこんなで、ようやく制作始動!

…なんだか、私の作品より母のDIY紹介がメインになってしまいましたが(笑)、

本当に、たくさん助けてもらっています。

それからそれから、もうひとつ嬉しいご紹介を。

工房内には、小さなディスプレイスペースも設けました!

(ちなみにこのディスプレイ棚も母作。一部は古いタンスを再利用しています。)

以前の住まいでは、人を呼べるような環境ではなかったので、「作品を見に行きたい」と言ってくださってもお断りせざるを得ませんでした。

でも、これからは、実際に見に来ていただけるような空間が整ってきました。

でも、作品並べてたら全然スペース足りなくて(笑)
次の夢は、ディスプレイ専用の部屋(ギャラリー)を設ける事!

ギャラリーと工房併設で、作品を見てもらったり、ちょっとした陶芸体験をしてもらったり…

そのあとちょっとお茶でも飲めたら楽しそうじゃないですか?^^

そんな感じで、これからまた少しずつ、制作のペースを戻していけたらと思っています。

改めまして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

吉岡亜子

備前焼作家。備前焼の窯元で陶工として8年間勤めたのち、「備前焼をもっとかわいく、もっと身近に!」をコンセプトに独立。
女性ならではの感性で、手にした時使いやすく、見た目も可愛い備前焼を提案。
現在は備前焼の体験教室の講師も務める。