こんにちは!備前焼作家、吉岡亜子です。
「備前焼をもっとかわいく、もっと身近に!」をコンセプトに、
女性らしい世界観で新たな備前焼の魅力を提案しています♪
ワクワクときめきを感じ、日々の暮らしが楽しくなるように、
備前焼のイメージを変えちゃうようなかわいいデザインと、女性でも日常で使いやすい作品作りをしています。
さて、前回「たくさんのパーツの行く末」にて、だんだんと全貌がわかってきたパーツ達の正体。
いよいよ、仕上げに入ります。
それにしても今回、かなりの種類を作りました。(この写真はほんの一部!)
理由は、
- せっかく作っても、焼いた後、色が出ない、壊れる、パーツがなくなる…等、
失敗する可能性がある。 - 同じシリーズのものでも、いくつか作ることで、お客様に好みのものを選んでいただける。
- 色の出方は本当に自然由来のものなので、焼き上がりにかなりの差が出るし、パーツの組み合わせ方もそれぞれ異なる。
- 色々な焼き方が必要なため、様々な窯に入れるのですが、
特に登り窯に入れられるチャンスが数年に一、二度しかないので、次にいつ作れるかわからない。
等です。
すでに以前作ったものはほとんど、素敵な方の元へお嫁に行きました。
なので、少しでもまた、新たな作品をつくって、たくさんの人に喜んでもらいたいのです。
そして今回、大変ありがたいご縁とご協力をいただき、その登り窯に入れるチャンスをいただくことができたのでした。
本当に感謝です!!!!!
なので、このチャンスを大切に、たくさんの種類を作りました。
さて、今回はまず、新築祝いとしてご注文いただいておリました作新を完成させていきます。
完全オーダーメイドの為、デザイン決めから、型紙を起こし、土を準備して制作していく…
完成まで数ヶ月お待ちいただいていたのですが今回ようやく作ることができました。
同じ型紙から作ったものですが、パーツの組み合わせ方や色の出方で、全然イメージが変わります。
そして、今回バックの色も色々試して、一番しっくり来るものをご提案。
普通の白のままでも綺麗なんですが、せっかくなので色々試してみたい^^
黒はちょっとキツい感じですね。
焼き上がりを組み合わせたものの写真をお客様に見てもらい、お好みのバージョンを選んでいただきました。
今回はこの、少しピンクがかった綺麗なバックに決定。
私もこれが一番おススメでした^^
そして今回新たに、
「木の枝」も提案してみました!
せっかくのオーダーメイドのご注文なので、こうやって色々と提案させていただきながらお客様のお好みに合わせて作っていきました。
ちなみに、枝は手描きしました。
絵はあまり得意ではないので、たくさん練習しました…
こんな時、絵が描ける人の助けが欲しい…
でも久々にお絵描き楽しかったです。
なんかいい感じ^^
とりあえず、額の中に置いて、枝とふくろうのバランスを見ながら一番綺麗に見える位置を探ります。
数ミリ単位で微調整…
一度位置を決めたら、
ズレないように、ひとパーツごとにボンドを使って貼っていきます。
この場合、頭から貼って枝とズレてしまうとダメなので、まず枝の位置を決めてから、足から貼っていっています。
しっかり押さえながら、先に付けたパーツがある程度固まったら、次のパーツを貼っていきます。
最後にもう一度全体のバランスを見て、仕上げにもう少し枝を描き込みをして、ボンドが完全に乾いたら…
ついに、
完成です。
長かったー!
(本当は表面にガラス板をはめるのですが、写真撮りには反射するので、撮影の為に外しています。)
「ふくろう」は今回初めて作ったのですが、自分で言うのもなんですが、なかなかかわいく作れたと思います!
さっそく、ご注文いただいたお客様へ発送致しました。
実は、頑張って作った作品が手元を離れる時、少しだけ寂しい気持ちもあります。
本当に一点ものなので、同じ雰囲気のものは二度と作れません。
思いを込めて作った作品、お客様にも喜んでもらえたらいいなあ。
今回は、この「ふくろう」の他にも、
大切な友人から「ねこ」のご注文もいただいておりました!
こちらは以前から作っていた「歩きねこ」を気に入ってくれていたのですが、ご自身が飾りたい場所には額のサイズが大きかったようで、新たにサイズ違いでオーダーいただいたものです。
友人の希望に合うサイズ感で一から型紙作りをしました。
せっかくなのでこちらもご紹介^^
こちらは白バック希望^^
うん、かわいい♪
写真ではサイズの違いが全くわかりませんが、元々のものは、縦31センチ×横40センチなのでした。
今回オーダーいただいたものは縦約18センチ×横約26センチなので、かなり違います。
こちらも気に入ってもらえますように♪
こんな感じで、大量のパーツは長い道のりを経て、一つの作品へと出来上がっていくのです。
次回は、初めてこのシリーズが出来上がっていったときの制作秘話なんかを語ってみたいと思います^^
お楽しみに♪