ジャパンエキスポ20(Japan Expo)出展!4 ブース設営日

こんにちは!備前焼作家、吉岡亜子です。

2019年7月4日〜7日 フランス、パリにて開催されましたヨーロッパ最大の日本文化の祭典、
「JapanExpo(ジャパンエキスポ)」に出展して参りました!!!

初めての海外出展、初めてのヨーロッパ、初めてづくしの今回の経験。
不安もたくさんありましたが、楽しみとワクワクな気持ちを信じて参加してきました。
たくさんの日本ファンのヨーロッパのお客様とのふれあいや、日本全国から集まった素晴らしい作家の方々との出会い、
また、現地メディアに取材をしていただいたりもありました!!
そんな9日間のパリでのレポートを綴ってみたいと思います!!

ジャパンエキスポに興味のある作家さんやアーティストの方にも、参考になればいいなと思いお届けします。

今回は、イベント開始前日、ブース設営日についてです。

ホテルで朝食

フランス到着日の翌日、7月3日は会場設営の為の日でした。

今回のツアーでは、朝食が付いていたので、ホテルのレストランにて朝食を取りました。

バイキング形式でしたので、気になるものを取り、席へ。

かわいいランチョンマットに、妹と二人、ちょっとテンションもあがりました。

パリと言えばクロワッサン!真っ先に取りました!
おいしそうなソーセージ、スクランブルエッグや、ワッフル、そしてヨーグルト。

一つ気付いたのが、野菜がいっさい無いこと。

ヨーグルトなどは、めちゃくちゃ種類があるのに、野菜っけは一切置いてありませんでした。

これは、後でガイドさんから聞いたのですが、

フランスでの朝食は、パンとコーヒーorフレッシュジュース、ヨーグルトのみ、というようにとってもシンプルなスタイルらしいです。

なるほど。おかずっぽいものがほとんどないことにも納得しました。

日本のように、朝食からしっかり食べる、という概念が元々無いということですね。

そんな中、朝食を食べながらレストラン内を見渡してみると、明らかにフランス人、という感じの人たちばかりで、日本人が一切いません。

あれ?他のツアー参加者さん達もいるはずなのに何故…?

と若干不思議に思いながらも、朝食を済ませ部屋に戻りました。

この不思議は、後ほど理由がわかったのですが、
なんと私たちは、入るレストランを間違えていたようです。

私たちが入ったのは個人旅行や、少人数のお客様が使うレストランだったようで、

ツアー客専用の会場が別の場所にあったそうです。

これは、ホテル当着日にガイドさんから説明があったそうなのですが、その説明をされていた時私たちは自分の荷物の受け取りの為に別のところに居た為、聞き逃していた、というオチでした。

ツアー客専用の会場は、知らないと見つけにくい場所にあった為、余計に気付かず…

レストランのところでルームナンバーを言ったら入れる、ということだけは後から聞いていたので、一番わかりやすいレストランの係の人に番号を見せて何事もなく入れてもらったので、まさか会場が違うとは思いませんでした。

わかった時、もしも後からお金を請求されたらどうしよう…と不安になっていましたが、問題はなかったのでホッとしたのでした。

(翌日、ツアー専用の会場に行ったら、メニューもランチョンマットも違って、すっごくシンプルで味気ないものだったので、ある意味初日にかわいいレストランで食べれて良かったな、と思ったのは内緒です(笑))

ロビーに集合、Japan Expo会場へ出発

朝9:00、ホテルのロビーに集合

ツアー参加者専用のバスに乗り、Japan Expo会場となる「パリ ノールヴィルパン展示会場」へ。

パリの町並み見れるかしらワクワク、と思っていましたが、ホテル出発後すぐに高速に乗ったので、残念ながら普通に特に面白みの無い風景でした(笑)

※撮影 妹

バスの中で、担当者さんからこの日の大まかなスケジュール事項などの説明を聞き、
一時間ほどで会場へ到着しました。

大きな大きな敷地内で、まずバスを降りてから、さらに会場まで徒歩で移動します。

リュックに斜めがけバッグ、肩がけバッグという大荷物な私
朝から強い日差しなので、サングラス必須。

この間だいたい5分〜10分くらいだったと思います。

私は、作品やブース設営に必要な棚などは事前に輸送で送っていましたので、大きな荷物はすでに会場に届いていることになっていました。

しかし、自分で持っていける小さな作品や、名刺やショップカードなどは、今回手荷物で持ってきたものもありました。

量としてはたいした量じゃなかったので、普通に手提げ袋のようなもので充分だと思い、肩に下げていたのですが、この数分間の徒歩の時間が、地味にキツかったです。
(名刺や印刷物が重かった…><)

あと、会場周辺では、お店も無いので飲み物やその日のお昼ご飯などは各自持参しなければいけませんでした。

夏の暑い中での設営なので、飲み物なども大量に持っていたので、荷物が重くて重くて…

ですので、もし今後ジャパンエキスポに参加予定の方は、よっぽど軽い荷物の方や腕力に自信のある以外は、
会場準備の為の荷物も、スーツケースで来られると楽だと思います^^

そんなこんなでたどり着いたジャパンエキスポの「WABI SABI」ブース。

(「WABI SABI」ブースとは、今回、お声がけ頂いたジャパンプロモーションさんが運営されている、ジャパンエキスポ内の日本人作家さんが出展するブースです。)

様々な作家さんのスペースがすでに準備されている中を歩きながら、徐々にテンションもあがっていきます。

わたしの、スペースは……???

あったー!!!

名前が書かれているー!!本物だー!!!

値札や作品キャプションなどは、事前にジャパンプロモーションさんの方でフランス語に訳されたものが机に置かれていました。

お隣の作家さんに挨拶をし、設営開始です!

設営開始

作品や棚備品などは事前に輸送で送っていたものがスペースに置かれていましたので、まずは荷解きから。

あらかじめどんな風にディスプレイするかは、日本でシミュレーションしてきたので、そんなに時間はかからないはず…

と思いながら、どんどん梱包を外していきました。

が…

言わずもがな私の作品は焼き物なので、

今回海外輸送ということもあり、梱包もしっかりしておりました。

なので、作品を箱から出していくだけでも一苦労。

また、限られたスペースの中、取り出した作品を取りあえず置く場所などもなかったので、
思った以上に時間がかかってしまいました。

まずは作品を並べる為の棚を作り、

平面作品を壁にかける為のフックを付けてもらったり、

壁に掛ける作品同士のバランスを探っております。

いくらシミュレーションをしていたとはいえ、やはり現地じゃないとわからない事もあります。

ちなみに、このようなフックは貸し出ししてもらえます。

とにかく、出来ることからコツコツと…

疲れてきて顔が死んでいます。

そうこうしてるうちにあっという間にお昼になりました。

この日は12:30からオリエンテーションがあると言われていたので、作業を一旦中止し、中央の広場へ。

ジャパンプロモーションの代表の方のお話を聞き、士気を高めつつ、これから始まる本番4日間の流れや、販売時のシステムや注意点などを聞きました。

再び作業開始です。

この日は17:00には作業終了し、ホテル戻ルバスに乗らなければ行けなかったので、ご飯もそこそこに急ぎました。

ちなみに、ツアーバスに乗らず自力で帰る人は、もっと残って作業も可能でした。
その辺は自由がきくので、自力で帰れる人は、時間にそこまで縛られないと思います。

私は、日本ですら迷子になる方向音痴ですので、ツアーバスが生命線…
絶対に集合時間までに準備を終わらせてバスに乗らなければけませんでした…

早い人は、昼過ぎには終わって、他の作家さんのブースを見たりお話しされたりしていました。

思うように進まない状況に、若干焦りもありつつ、ひたすら準備…

あまりに疲れて途中で少し現実逃避。

今回、風鈴を、メインで持ってきていたのですが、割れ防止の為に、パーツをバラバラにして持ってきておりました。

現地でせっせと組み立て作業をし、約40個の風鈴を準備しました。

そんなところに、栃木県のゆるキャラ、とち介登場。

取りあえず抱きついておく。

なんとかだいたいのディスプレイが終わり、売れた時のための梱包材の準備、在庫の整理などをし、集合時間ギリギリになんとか準備完了しました。

私の作品は、アクセサリーのような小さなものから、一輪挿しやキャンドルホルダーなどの小物類、壁面作品など、バラエティにとんでいるので、使う梱包材も様々になります。

販売時に少しでもお客様を待たせないよう、スムーズに作品のお渡しが出来るように、
なるべく、どの状況でも取り出しやすいようにセッティングも工夫しました。

ヘトヘトでホテルへ帰り着きましたが、

そんな中、担当の方から、思いがけないお話を頂きました。

取材の申し込み

なんと、現地パリのメディアの方から、取材したい、とオファーが来たというのです!!!

WABI SABIに出展している多くの作家さんの中から、取材したいアーティスト5人の一人に選ばれたそうです。

ジャパンプロモーションさんが管理している、フランスの人向けのFace Bookページに掲載されていた私の紹介ページを見て選んでくださったそうです。

これは、ジャパンエキスポ20(Japan Expo)出展!②で書いた、「書類作成や海外輸送の準備」の項で作った紹介文です。

ほんとに私ですか!!???

と、思わず疑ってしまいましたが、こうやって、ちゃんと見て興味を持ってくれる人がいるということがとても嬉しく、誇らしく思いました。

取材があるのは、イベント二日目とのこと。

そんな嬉しい知らせを、噛み締めながらこの日の晩ご飯を調達しに徒歩で行けるスーパーへ。

おまけ・フランスのスーパー

ホテルから歩いて10分くらいのところに、コンビニみたいなお店と、かなり大きめのスーパーがありました。

初日に、近い方のコンビニぽいお店にも行ってみたところ、ちょっとイマイチの品揃えだったので、この日は最初からもう一つの大型スーパーへ向かいました。

ちなみにこっちのスーパーは入り口のところにガードマンみたいな人がいて、店に入る時に唐突に持ち物チェックをされることがあります。
最初は何のことかわからずびっくりしましたが、特に問題もなくスルーできたのでホッとして中へ。

かなり大きいので色々悩みつつ、物色。

当たり前だけどフランス語表記…
何がなんやら本当にわからないのでパッケージで選びつつ…

興味と非常食のため購入

NIS○IN見つけて安心したり、

チーズ売り場の迫力に興奮したり、

何とか欲しいものを選び、レジへ。

初日、お会計の時に困ったのが、

日本のように、レジでカゴごと机の上に載せるとおばちゃんに怒られました。

コチラのレジは、自分でカゴから商品を出して、レジの前にある自動で動くベルトの上にのせます。
(机が歩く歩道のようになってる感じです)

そして、自分の商品はここまでです、というのを表す為の仕切りを置きます。

そのまま商品が、レジのおばちゃんの前まで流れていき、バーコードが読み取られたものが、ベルトの最後に溜まります。

お会計を済ませ素早く商品を袋に詰めてお買い物終了。

…これ、慣れてないと、凄く焦ります。

日本みたいに、袋につめる専用の場所がないのでもたもたしてるとすぐ後ろの人が追いついて「早くして」という雰囲気が伝わってきます。

ついでにレジのおばちゃんも「早くして」という雰囲気を醸し出してきます。

あと、こっちのレジの人は基本座っています。

お客さんがセルフで動くベルトに商品を乗せて、座っているところに、自動で流れてくる商品のバーコードを読みとり、勝手に流れていく商品をお客さんがセルフで詰めて帰っていく…

何だか、働いてる人がいかに楽に居れるか、ということに全力で取り組んでいる姿勢を見たような気がしました(笑)

個人的に、この感覚は新鮮でした。

スーパーだけに限らず、日本で店員さんが座ってるのってほとんどないですよね。

むしろ、座ってるとなんとなく不真面目な印象すらします。

やっぱり、日本ってまじめだな…と思いながら、

でも働いてる人の負担が少しでも少なくなって、みんなのストレスが減るようになればいいのにな…とも思ったり…

私も普段は接客をしているのですが、なんとなくお客さんの前では座ると失礼な感じが身に付いています。(誰に言われたわけでもなく)

しかし、その仕事において、立っている必要性がないなら確かに座っても良いな…とフランスのラフな雰囲気にちょっと共感しました。

そんなことを思いながら、

最後に、同じスーパー内にあった、量り売りの中華風のお惣菜屋さんで、あったかいオカズを買ってホテルに戻ったのでした。
(初日にたまたま見つけて買ったのですが日本の味に近くて、そして美味しくてかなり元気をもらったお惣菜です。唯一のちゃんとした食事!やはり食って大事!)

次回は、いよいよイベント本番、ジャパンエキスポ初日について書きます。

お問い合わせが多いのでこちらの記事もまとめました。よろしければご覧ください。
Japan Expo(ジャパンエキスポ) に出展するかどうか悩んでいる方へ

この記事を書いた人

吉岡亜子

備前焼作家。備前焼の窯元で陶工として8年間勤めたのち、「備前焼をもっとかわいく、もっと身近に!」をコンセプトに独立。
女性ならではの感性で、手にした時使いやすく、見た目も可愛い備前焼を提案。
現在は備前焼の体験教室の講師も務める。