備前焼で飲むビールが美味しい!その秘密とは?

こんにちは!備前焼作家、吉岡亜子です。

「備前焼をもっとかわいく、もっと身近に!」

をコンセプトに、素朴で渋いイメージのある備前焼を、もっと身近に感じてもらえるように、
女性らしい世界観で新たな備前焼の魅力を提案しています♪

さてみなさま、
「備前焼でビールを飲むと美味しくなる」
というお話、ご存知ですか?

備前焼に興味がある方にはわりと有名な話なのですが、

でも、実際どういう風に美味しくなるの???

という疑問もお持ちではないでしょうか?

そこで、
なぜ備前焼でビールを飲むと美味しくなるのか、他の器と何が違うのか
ということを今回はお話ししてみたいと思います。

だんだんと暑くなってきたこの季節!
せっかく飲むならお気に入りの器で美味しく飲んじゃいましょう〜!

備前焼の器にビールを注ぐと…?

泡がクリーミーでまろやかな口あたりに

備前焼の器にビールを注ぐと、とーーっってもクリーミーな泡が出来上がります。
口当たりがまろやかになり、飲みやすいと感じると思います。

そしてその泡はすぐに消えずに長時間続き、ビールの美味しさを保ってくれます。

ここで一つ、

いつもお世話になっているAさんから、先日私のビアマグを使われたときの感想をいただいたのでご紹介します。

「めちゃくちゃ美味しくて飲み過ぎてしまいました。ビールの苦みを感じなくて本当に美味しい!!!」

と、大絶賛の感想をいただきました。

Aさんは、今回生まれて初めて備前焼を使ってビールを飲まれたらしく、普段はビールが少し苦手だったらしいのですが、
美味しすぎてこの器を手にしてからは毎日飲んじゃっているそうです!

こんな風に、初めて使う人でさえ「おいしいー!」とわかっちゃう威力。試してみたくないですか?^^

ちなみに、
「泡がクリーミーになる」ということは、口当たりがまろやかになりますので、
元々、シャキッとした口当たりの方が好み、という方はガラスなどの器の方がおすすめかもしれません^^

お好みに合わせてお使いくださいね。

では何故、備前焼に注ぐと泡がクリーミーになるのでしょう!?

備前焼の表面の秘密

少しざらつき感のある独特な表面

そもそも備前焼は、釉薬をかけずにじっくりと時間をかけて焼き締めていくのが、最大の特徴です。

(釉薬とは、一般的な焼き物の表面を覆っている上薬のことです。
焼成時に高温で飴状に溶けたものが、冷却とともに固まってガラス化したものです。これにより、器の表面がコーティングされた状態でツルッとした表面に焼き上がります。)

こういう家庭によくあるツヤツヤつるつるした表面の食器はたいてい釉薬がかかっています。

備前焼は、この釉薬を使わず焼くことで、器の表面が釉薬でコーティングされることなく、土味そのものがむき出しになった状態になります。

そして、むき出しに焼き上がった器の表面には微細な穴があり、その穴がビールの泡をきめ細かく保ち、クリーミーな口当たりにしてくれるのです!

釉薬のかかった焼き物に慣れている方は、最初はこの備前焼の独特な表面に戸惑うかもしれません。

しかし、この独特な表面こそがビールが美味しくなる大事な要素なのです。

他の焼き物と備前焼との違い

備前焼の土に隠されたすごい秘密

「じゃあ、他の焼き物も、釉薬をかけずに焼けばいいじゃない!そしたら同じように、表面がむき出しになって同じ効果が得られるのでは?」
って思いますよね?

では、他の焼き物で、釉薬をかけずに焼いてしまうとどうなるでしょう?

基本的には、備前焼以外の焼き物を釉薬無しで焼いた場合、液体を入れると表面から液体がじわりと漏れてきてしまいます。

そう、釉薬無しだと、「使えない器」になってしまうのです。
だから、一般的な焼き物にはほとんど釉薬が使われています。

しかし備前焼で液体が漏れてくるなんてことはありません!!

ではなぜ備前焼は、釉薬をかけなくても水が漏れないのでしょう?

それは、備前焼の土の中には元々釉薬と同じ効果を持つ成分が含まれているからです。
そのため、釉薬がなくてもしっかりと焼き締まり、水は漏れません。

ですが、完全に表面がコーティングされているわけではないので、水が漏れるほどの大きな穴はないけれど、
ビールを美味しくしたり、水を浄化したりするための微細な穴は保たれた状態で焼き上がります。

これって、とっても凄いこと!

備前焼の土だからこそなせる技なのです!!!

ビール以外に相性の良い飲み物

色んな飲み物にも効果抜群

実は、備前焼はビール以外のお酒にもおススメです。
焼酎や日本酒、ウイスキーなどを飲むときも、備前焼は昔から親しまれてきました。

また、備前焼は水を浄化する作用があると言われています。
(これも,表面の微細な穴のなせる技!)
そのため、お茶やコーヒーなど水を使う飲み物ととても相性が良いです。

水がまろやかになり、他の器では味わえない美味しさがあります。

もちろん、人によっては「?変わんない」て方もいらっしゃるかもしれません。

しかしですね、私も備前焼以外にいろんな器を持っていますが、

お水を使う飲み物を飲むときは、ついつい手が備前焼にのびます。
体が、なんとなくでも、自然に美味しい方を選んでるのかなって思います。

お酒は飲めないなーって方も、
お茶やコーヒー、紅茶など、普段使いの器としてオススメです^ ^
これからの季節でしたら、アイスコーヒーなんかもいいですよね。

(実は、私もお酒より、お茶や白湯を飲むのに重宝しております(笑))

口の中にやさしい美味しさが広がり、ホッとしますよ^^

まとめ

いかがでしたか?

備前焼で飲むビールが美味しい!その秘密とは?
・備前焼の表面には微細な穴が無数にある為、まろやかでクリーミーな口当たりになる
・他の焼き物では再現できない特別な表面である
・ビール以外のお酒や、お水、お茶、コーヒーなどとも相性抜群

不思議な不思議な備前焼。
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なんか地味…
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て敬遠されてる方も、
まずは、気楽に自分の気になるアイテムからお試しください。

Aco*cochaの器は、普段から使いやすいように、女性にも重すぎず軽すぎずシンプルだけど優しい器を目指して作っています。

あなたもいつの間にか、
「気がつけば備前焼の器に手が伸びている!」
てことになるかもしれません^^

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Aさんの旦那さま曰く、
「他の備前焼は口のところがザラザラしたのが苦手なんだけど、あこさんの作ったのは、飲み口の部分がつるっとしていて好き!」
っておっしゃってくれたそうです。
細かい手触りまでこだわって仕上げてるのが伝わって嬉しいです。

Aco*cochaのビアマグを、minneの特集で取り上げていただきました^^
パチパチパチ^^
『心地よい夏の暮らし』

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この記事を書いた人

吉岡亜子

備前焼作家。備前焼の窯元で陶工として8年間勤めたのち、「備前焼をもっとかわいく、もっと身近に!」をコンセプトに独立。
女性ならではの感性で、手にした時使いやすく、見た目も可愛い備前焼を提案。
現在は備前焼の体験教室の講師も務める。